霊界・恐怖体験

霊の発見 (角川文庫): 五木 寛之 鎌田 東二: 本

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霊の発見 (角川文庫)

霊の発見 (角川文庫)

内容紹介

霊、霊能者ブームには、どのような歴史的背景、文化的背景があるのか。「霊」にまつわる伝承や土地をさまざまな視点から探り、日本特有の霊性についてとことん語り合う

内容(「BOOK」データベースより)

聖地、寺、鎮守の森。日本には、人の祈りや思いが篭った場所がたくさんある。合格祈願、商売繁盛、必勝祈願。崇り、ばちあたり、お祓い。目に見えないものに捧げる小さな祈りは、常に我々の身近にある。日本人は、長い時間をかけて霊的な力を感じてきた。時代が読めない、先行きが見えない、一種の社会的不安の中で、その感覚は際だっている。人は、畏れることをもう一度回復する時代にきている。宗教哲学者と作家が、霊性という謎に迫る。

著者からのコメント

霊ということばが、これほど私たちのまわりにあふれ返っている
時代は、これまでになかったような気がする。
守護霊とか、背後霊とか、霊能者とか、霊感とかいったことばを、一日になんど
となく目にしたり耳にしたりしない日は、ないといっていいぐらいだ。
だからといって、人びとが霊について本気で信じているかどうかは、どうもはっ
きりしないような気がする。そもそも、興味本位でおもしろがっているのか、そ
れとも真実その存在を信じているかすら、確かめようがないのである。
[中略]
しかし、現代日本の多くの人びとが、いま、これほど霊という世界に関心をしめ
すのはなぜだろうか。私たちが考えたいのは、そのことである。大衆的
な流行現象を軽蔑して無視するのではなく、その背後にあるものを真面目に追求
してみたいのだ。
それこと、背後霊の背後に隠れているものを、対話という形式をとおして確かめ
てみたいというのが、この一冊の本の主題である。
(「霊の世界を考える旅のはじめに」より) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

著者について

1932年、福岡県に生まれる。47年、朝鮮より引揚げ。早稲田大学文学部露文科中退。66年、『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞受賞。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

五木 寛之
1932年福岡県生まれ。『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、『青春の門筑豊篇』ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。81年より一時休筆して京都の龍谷大学に聴講生として通学。ニューヨークで刊行された英文版『TARIKI』が2001年度ブック・オブ・ザ・イヤー(スピリチュアル部門)に。同年、菊池寛賞を受賞

鎌田 東二
1951年徳島県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程修了。宗教哲学、民俗学、比較文明学を専攻。文学博士。現在、京都大学こころの未来研究センター教授。神道ソングライター。NPO法人東京自由大学理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次

霊の世界を考える旅のはじめに
第1章 霊は実在するのか
第2章 霊視について
第3章 神霊との交信について
第4章 超能力について
第5章 怨霊と崇りについて
第6章 死後の世界について
第7章 神社と神道について
第8章 霊性の高みへ