内容(「BOOK」データベースより)
怪に出合い、奇を拾う運。それを聞き、書き記す才。ふたつの天賦に恵まれた者が幸か不幸かはわからない。だが、その者はそれを歴史に伝え残す使命を負っている。「運め」といってもいいかもしれない。「超‐1」2006年度大会で松村進吉
とダブル優勝を果たした久田樹生
、彼はまさしくこの運めのもとに生まれた者である。今回、彼が取材してきた話はそのおぞましさ、奇妙さにおいて他に類を見ない。明確な因果関係、いわゆるオチが用意されていることを期待してはいけない。闇雲に襲ってくる怪異、泥沼のような恐怖、ハッピーエンドとは限らない、なぜならそれはすべて―「実話」だからである。