内容(「BOOK」データベースより)
女と三メートルぐらいの距離まで近付いて、佐野さんとふたりで欄干に寄って、下を覗いてみたんですが、夜の闇の中、うっすらと靄のかかった黒い水面が広がってるだけで、何も見えない。ふたりがなおも身を乗り出して見ていると、次第に目が慣れてきた。と、隣で佐野さんが、「オイ何かいるぞ」と小声で言った。「えっ?どこ?」「ほら、あそこ」と、指差す先を見ると、稲川怪談、最新実話満載で充実の1冊、堂々登場。
タクシーの客
手探りのトンネル
樹海の闇の中で
新宿区落合のアパート
家にくるお婆さん
ひとり暮らしのA
ずっといる霊
夜十一時以降入浴できない浴場
貯水池の釣り
目を覚ますな〔ほか〕