出版社/著者からの内容紹介
お寺という、もっとも死に近い場所に霊が現れる。これは、お寺をあずかるお坊さんにとっては秘話でもある。納骨堂から聞こえる咳払い、亡くなった子どもに似せて作った人形が動きだす、遍路姿の女性が土塀の上を這う……恐ろしくも、哀しく、愛しい13篇。
内容(「BOOK」データベースより)
あなたは幽霊を信じますか?僧侶にとって幽霊は、いるかいないかを問題にするような存在でも、まして怖がる存在でもありません。ひたすらに供養すべき対象であり、この現代であってもその原理に変わりはありません。亡くなった少年に似せた人形が動きだし哀しみの声をあげる、銀行の貸金庫から老女の手が這い出る、土塀の上を遍路姿の女性が這う…。怖い―けれども幽霊現象という非日常的な世界をまっすぐに見据えたとき、そこには人間のもつ限りない悲しみと怖さと、温かさが、逆に、くっきりと浮かび上がってくるのがわかります。本書は何百、何千とある現代の寺院の幽霊供養談から13の実話を精選したものです。
内容(「MARC」データベースより)
亡くなった少年に似せた人形が動き出し哀しみの声をあげる、銀行の貸し金庫から老女の手が這い出る、土塀の上を遍路姿の女性が這う…。何百、何千とある現代の寺院の幽霊供養談から13の実話を精選。