霊界・恐怖体験

情け容赦のない恐怖
生ぬるい恐怖はもういらない。その姿が現れると必ず火災が起きる真っ赤に燃えている猫の話や、マンションに帰宅すると天井までゴミ袋で埋まっていた話など、恐怖体験コレクター・平山夢明氏が世間のあちこちで拾い集めた“鳥肌がたつほど”怖い70の怪談集。

最強の恐怖蒐集家が披露する心霊と狂気の実話群。仕事から帰宅すると、炬燵の中に知らない男が潜んでいた話。富士の樹海で、死人の群れと遭遇して神経がおかしくなった話。イソギンチャクの幼生に寄生され、気が狂うような痛みと痒みに襲われた話…。平和な筈のこの町のどこかに、信じられないほど怖い体験をした人たちがいる。“鳥肌がたつほど”怖い70の物語、待望の文庫化。

平山 夢明
神奈川県出身。デルモンテ平山名義により映画批評周辺記者として活躍後、94年に本名にて猟奇殺人者の実像に迫ったノンフィクション『異常快楽殺人』を発表。96年には長編小説『Sinker 沈むもの』。現在、『超怖い話』『東京伝説』シリーズを半年ごとに刊行。両作は2004年、映画化され好評を博す。また作家として『異形コレクション』を始めとした文芸誌等々に短編を寄稿。独創的なアイディアとシニカルな表現で狂気に彩られた世界を創り上げる手腕に定評がある。長編小説に『メルキオールの惨劇』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)